STORY2 – コロナ禍の卒業写真

【コロナ禍の卒業写真】
2020年3月のこと…その日はある高校の卒業パーティーのお客様が5名ヘアメイクの予約も含めて入っていました。
私は仕事で店を少し抜けていた時に、スタッフから連絡が入り、夕方からの卒業パーティーが突然当日の昼間に中止になってしまったようで、
「お客様はせっかくドレス予約していたから、ドレス着させてもらってヘアメイクしてもらって記念に写真だけお店で撮ってもらえたら、すぐドレスを脱いで外には行かずそのままお返しします。
と、言っていますが、あまりにもかわいそうです。何とかしてあげたい。何か出来ないでしょうか?」
という連絡を受けて、すぐ店に戻りました。
確かにこの状況で100人近い人が密室に集まるパーティーは、自粛せざるを得ない状況である事は仕方ありません。
命より大切な卒業式、卒業パーティーなんてありません。
だからと言って彼女たちに「しょうがないよね。」で、終わらせるにはあまりにも悲しすぎる。この悲しさを少しでもいい思い出に変える事は出来ないか?
たまたま偶然にもその時、お店に最近趣味で写真にはまっていてカメラを買ったばかりの私の旦那様がいました(笑)
そうだ、外で記念写真撮ってあげよう!と思い
「もしこのあと行くところもないんだったら、うちのお店じゃなくて、横浜スタジアムに公園があって桜も咲いているから、外に出て皆で写真撮りませんか?」
プロのカメラマンではないので、そんなにちゃんとした写真は撮れないけど。
と、提案させてもらいました。
たまたま関内周辺にいたスーツ男子達も合流して、皆で記念撮影会に。
さらに、今にも雨が降りだしそうだったのに、撮影した時間だけキレイな夕日が出てきました。皆さんの最高の笑顔を見ることが出来ました。
私たちも、本当に最近は暗く落ち込むようなニュースばかりだったので、久しぶりに笑ったね。と終わってからスタッフとも話をしました。
卒業パーティーはなくなってしまったけど、いつか何年後かにお酒でも飲みながら写真を見ながら
「私たちの卒業の時はコロナで卒業パーティーは中止になって大変だったけど、ドレス着て皆で写真撮ったよね。楽しかったよね。あの時動いてくれたお店の人(大人たち)がいたね」
と、ずっと彼女たちの思い出の中にBy Magicがあり続けてくれたら嬉しいなと思います。
そして、「何とかしてあげたい」と私に連絡をしてきた、お客様の気持ちに寄り添えるBy Magicスタッフを誇りに思います。
後日とても嬉しいメッセージをいただいたのでご紹介します。
【カメラマンさんまで用意していただいて、こんなに濃い思い出になると思ってもいなかったので、私たちみんな嬉しかったです。素敵な一日をありがとうございました。また機会があったらよろしくお願いします】
改めて卒業おめでとうございます!
私たちスタッフも皆さんに笑顔と幸せな時間をもらいました。ありがとうございます。


